こんにちは。YOKAの角田です。
今回は時間の変化についてのコラムです。
現代人は忙しい。昔から言われているようにも感じるこのワードですが、 最近は忙しいというか、時間が断片化していると言ったほうが良いかもしれません。
スマホでニュースをチェックし、ご飯をたべて出勤。
電車の待ち時間にインスタをチェック。
移動中にはYouTubeでショート動画。
仕事中の休憩時間は、スマホでXをチェック。
家に帰ったらご飯を食べて、Netflixでドラマの続き。
仕事も忙しい上に、コンテンツ消費も忙しい。 それが現代なんだと思います。
コンテンツの空いた時間に別のコンテンツを入れ込むような行為。 それを重ねることで自分の時間はどんどん断片化していってしまい、 「ひとかたまりの時間」を感じられなくなってしまっているのではないでしょうか。
例えば、 太陽が「だんだん」登ってくる様子。 電車に乗って窓の外の町が「だんだん」流れていく様子。焚き火の火が「だんだん」大きくなってくる様子。 この「だんだん」は、ひとかたまりの時間の中でしか味わえません。
僕は2024年の夏から山中湖に引っ越して来たのですが、 どこかの時点で、早起きして朝日が昇るのを眺めることにハマりだしまして。
暗いうちに起き出してぼんやり太陽が昇るのを眺めて過ごす。 これがすごく贅沢なことに感じたんですね。そして、なにかこう自分がチューニングされていく、ととのっていく感覚を感じるようになったんです。
自分に入れた情報の数で時間を感じるのではなく、 過ぎてゆく時間を、そのまま自分の身体で味わう。 これが、現代ではできなくなっていたんだなと。
七輪は「だんだん」の連続です。だんだん火がついていき、食材もだんだん焼けます。目を離せば焦げるし、炭はだんだん減っていく。じつはひとかたまりの時間のなかで、いろいろと起こるのです。 そこがいい。
「食べる」というメインだけをかいつまむのではなく、その過程もまるごと楽しむ。 それができるのが、七輪だと思っています。
みんなでじっくり、時間を味わいましょう!